最初の1年で、いちばん大きく歳をとります
犬は生まれてからの1年で、人間の15歳前後まで一気に成長します。2年目で人間の24歳ぐらいになり、そこから先はゆるやかになります。「1年で7歳ずつ」という言い方が広まっていますが、これは大人になったあとの平均をならしただけで、子犬の時期にはまったく当てはまりません。
| 犬の年齢 | だいたいの状態 |
|---|---|
| 生後2〜3か月 | 人と暮らすことを覚える大事な時期 |
| 生後6〜7か月 | 体はほぼ大人。まだ心は子ども |
| 1歳 | 人間の15歳ぐらい |
| 2歳 | 人間の24歳ぐらい。ここから先はゆるやかに |
大きさで、これだけ差が出ます
ほかの動物では「体が大きいほど長生き」が普通ですが、犬だけは逆です。大きい犬ほど成長が早く、老いるのも早くなります。
| 大きさ | 体重の目安 | シニアの入口 | 健康診断の目安 |
|---|---|---|---|
| 超小型・小型犬 | 〜10kg | 10歳ごろ | 7歳までは年1回、以降は年2回 |
| 中型犬 | 10〜25kg | 8〜9歳ごろ | 6歳までは年1回、以降は年2回 |
| 大型犬 | 25kg〜 | 7歳ごろ | 5歳までは年1回、以降は年2回 |
「7歳=44歳」のような1つの数字で考えると、大型犬は気づくのが遅れます。同じ7歳でも、小型犬はまだ働きざかり、大型犬はもうシニアの入口です。うちの子の大きさで見てください。
年齢が分からない子を迎えたとき
保護犬など、生まれた日が分からないことがあります。正確な年齢は分かりませんが、おおよその見当を付ける手がかりはあります。
- 歯…もっとも分かりやすい手がかりです。生後3〜7か月ごろに乳歯から永久歯に生え変わります。真っ白でとがっていれば1歳前後、先が丸くすり減っていたり、歯石が付いていれば年齢が進んでいます。ただし食べている物や噛む癖でかなり変わるので、あくまで目安です。
- 口のまわりの白い毛…7歳前後から、口のまわりや眉のあたりから白くなり始める子が多くいます。ただしもともと白っぽい毛色の子では分かりません。
- 目…年齢が進むと、瞳の奥が青白くかすんで見えることがあります。ただしこれは病気の場合もあるため、自分で判断せず動物病院で見てもらってください。
いちばん確実なのは、動物病院で見てもらうことです。歯・目・関節・体つきを合わせて、およその年齢を教えてもらえます。
シニアに入ったとき、最初に出るサイン
老いは、ある日突然ではありません。次のような変化がゆっくり出ます。「歳だから」で片づけず、記録しておいてください。
- 散歩に行きたがらない、途中で座り込む
- 階段やソファをためらう、上がれていた所に上がらなくなる
- 寝ている時間が長くなる
- 呼んでも反応が鈍い(耳が遠くなっていることがあります)
- 白目が濁って見える、暗いところでぶつかる
- 体重が、食べる量を変えていないのに減った/増えた
次の変化は、年齢に関係なく早めに動物病院へ。水を飲む量が急に増えた/食欲が落ちた/体重が短期間で減った/呼吸が荒い/歩き方が急に変わった。「歳のせい」に見える変化の中に、治療できる病気が混ざっています。
いっしょに過ごせる年数の目安
小型犬で14〜16年ぐらい、中型犬で13〜14年ぐらい、大型犬で10〜12年ぐらいが、広く使われている目安です。ただし犬種と体質で幅があり、暮らし方でも変わります。数字は「そろそろ気をつけよう」の合図として使うものであって、期限ではありません。