猫は、大きさで変わりません
犬は大きさで歳のとり方が変わりますが、猫は体格による差がほとんどありません。そのため、この道具でも猫を選んだときは大きさをたずねません。
| 猫の年齢 | 人間なら | この時期のこと |
|---|---|---|
| 1歳 | 18歳前後 | 体はほぼ大人。もっとも動きが激しい時期 |
| 2歳 | 24歳前後 | ここから1年ごとに4歳ずつが目安に |
| 7歳 | 44歳前後 | シニアの入口。見た目は変わらないことが多い |
| 11歳 | 60歳前後 | ハイシニア。健康診断を年2回に |
| 15歳 | 76歳前後 | 室内飼いの猫の、ひとつの目安の年齢 |
室内か、外に出るかで変わります
家の中だけで過ごす猫は15年前後がひとつの目安です。外に出る猫は、交通事故、猫どうしのけんかによる傷、うつる病気があるぶん、これより短くなる傾向があります。
すでに外に出る習慣がある猫を急に室内だけにするのは、猫にとって強いストレスになります。上下に動ける場所(棚・キャットタワー)と、外が見える窓辺を用意して、少しずつ切り替えていくのが現実的です。
猫は、不調を隠します
猫はもともと、弱ったところを見せない動物です。「元気がなくなってから」では、病気がかなり進んでいることがあります。見た目ではなく、数字で見える変化を追ってください。
- 水を飲む量…急に増えたら、いちばん早く出る合図のひとつです。器を置く場所と量を決めておくと、変化に気づけます。
- おしっこの量と回数…トイレの砂のかたまりが急に大きくなった、回数が増えた/出ていない。おしっこが出ていないのは、猫では急を要します。
- 体重…月に1回、抱いて体重計に乗るだけで分かります。食べているのに減るのは、いちばん見落としやすい変化です。
- 食べる量と、食べ方…片側だけで噛む、口をくちゃくちゃする、食べたそうにして食べない。口の中の痛みのことがあります。
- 毛づくろい…しなくなる、あるいは一か所だけ舐め続ける。
- 高いところに上がらなくなった…関節の痛みは、猫では「動かない」という形で出ます。
年齢とともに増える不調
猫では、年齢が進むと次のような病気が増えることが知られています。ここに挙げるのは診断ではなく、「健康診断で見てもらう理由」です。
- 腎臓の働きの低下…高齢の猫でもっとも多いもののひとつです。初期は水を飲む量とおしっこの量が増えるという形で出ます。血液検査で早く見つけられます。
- 甲状腺の働きが強くなる病気…よく食べるのに痩せる、落ち着きがなくなる、といった形で出ます。「元気になった」と思われがちで、見逃されやすいものです。
- 口の中の炎症・歯周病…食べ方が変わります。口のにおいが強くなることもあります。
- 関節の痛み…猫は足を引きずるより、ジャンプしなくなるという形で出ます。
年齢に合わせて、家の中を少し変えます
- トイレのふちを低く…またぐのがつらくなります。入口の低い箱に替えるだけで、粗相が減ることがあります。
- 段差に踏み台を…お気に入りの場所へ、一段ずつ上がれるようにします。
- 水飲み場を増やす…複数の部屋に置くと、飲む量が増えることがあります。
- 床がすべるなら、通り道にマットを…すべると、上がることそのものをやめてしまいます。